先日、健康診断で異常を指摘されました。
便潜血検査で1回陽性が出て、時々血便も出るようになっていたので、意を決して大腸内視鏡検査を受けることにして、結果2cm弱の大腸ポリープが1つと小さなポリープが2つ見つかりましたが、その日のうちに内視鏡でポリープをすべて切除できました。受ける前は、検査の苦痛や多忙をいいわけに、検査を受けるのを先延ばしにしていました。
医師からは、あと2~3年していたらガン化していたかもしれない、いまの段階で検査を受けに来てもらって本当に良かったと言われ、ゾッとしました。
最近は有名人の方でも大腸がんを患う方が多く、某大物芸人の方が大掛かりな手術で苦労された話や、健康診断の結果をあまり見ていなかったと告白された投資家の方、有名作家の先生が大腸がんを患って亡くなったとったニュースが話題になっています。
もし健康診断を受けていなかったら・・・。
もし「特に体調が悪いわけではないから」と、そのままにしていたら・・・。
今回の経験を通して、改めて感じたことがあります。
それは、
問題が大きくなってから対処するのではなく、まだ大きな問題になっていない段階で現在地を確認することが大切だ
ということです。
そしてこれは、私たちの「働き方」や「キャリア」にも、とてもよく似ているのではないかと思いました。
健康診断は「病気になってから行く場所」ではない
健康診断は、体調を崩してから受けるものではありません。
特に自覚症状がなくても、
- 血圧
- 血液検査
- 体重
- 内臓の状態
- 各種検査結果
などを確認し、自分では気づいていない変化を見つけるために受けます。
そして何か気になる結果があれば、さらに詳しい検査を受けます。
今回の私でいえば、
健康診断 → 異常の指摘 → 詳しい検査 → 必要な処置
という流れでした。
最初から大きな問題が分かっていたわけではありません。
まず「少し気になる」というサインがあり、それを詳しく確認したからこそ、早めに対応することができました。
キャリアにも同じことが起きる
仕事についても、似たことがあると思います。
たとえば、
「最近、仕事に行くのが少しつらい」
「以前ほど仕事にやりがいを感じない」
「人間関係に少し疲れている」
「待遇に強い不満があるわけではないけれど、何となく違う」
「このままこの仕事を続けていていいのだろうか」
こうした感覚です。
多くの場合、まだ「退職しなければならない」というほどではありません。
仕事もできています。
会社にも行けています。
生活も普通に送れています。
だから、
「まだ大丈夫」
と思ってしまいます。
身体の健康にたとえるなら、こうした小さな違和感は、身体から出ているサインのようなものかもしれません。
血便が出ているけど、まだ元気だから大丈夫、と一時的なものだろうと考えて放置してしまうのと同じように。
キャリアの問題は、ある日突然起こるとは限らない
転職相談やキャリア相談というと、
「会社を辞めたい人が受けるもの」
「転職先を探すためのもの」
と思われることがあります。
しかし、私は必ずしもそうではないと思っています。
むしろ重要なのは、
辞めるかどうかを決める前の段階
です。
今の仕事の何が自分に合っているのか。
何が少し合わなくなっているのか。
仕事内容なのか。
人間関係なのか。
働く時間や負荷なのか。
待遇なのか。
自分が仕事に求めているものそのものが変わったのか。
こうしたことを整理するだけで、必ずしも転職しなくても問題が軽くなることがあります。
役割を変える。
上司に相談する。
業務量を調整する。
働き方を変える。
新しい仕事を少し経験してみる。
勉強を始める。
休む。
選択肢はいろいろあります。
「辞める・辞めない」の二択になる前に
私は、キャリアの相談が必要になるタイミングを、もっと早くしてもよいのではないかと思っています。
限界まで我慢して、
「もう会社に行けない」
「今すぐ辞めたい」
「勢いで退職届を出してしまった」
となってから初めて相談する。
もちろん、その段階での支援も大切です。
ただ、できればその前に、
「最近ちょっと違う気がする」
くらいの段階で、一度整理してみる。
健康診断も同じです。
大きな病気になってから検査するだけではなく、定期的に確認することで、小さな変化に気づくことができます。
キャリアも、
悪くなったら相談するものではなく、定期的に現在地を確認するもの
と考えてもよいのではないでしょうか。
キャリアにも健康診断を
仕事内容は合っている。
でも負荷が高い。
人間関係は良い。
でも仕事の意味を感じられなくなっている。
待遇には納得している。
でも自分の将来像とは少し離れてきた。
人と仕事の間には、こうしたさまざまな「ズレ」があります。
そして、そのズレは必ずしも、
「会社が悪い」
「本人に能力がない」
という話ではありません。
環境と自分の組み合わせが、少し合わなくなっているだけかもしれません。
環境は変わります、自分自身の考え方も変わる、だからこそ、まず今の自分の状態を知ることが大切です。
今回の健康診断から学んだこと
今回、健康診断をきっかけに検査を受け、早めに対応し命拾いできたことで、私は改めて、
「確認すること」そのものに意味がある
と感じました。
何もなければ、それで安心できます。
何かあれば、早めに対処することができます。
これはキャリアも同じです。
今の仕事に大きな不満がなくてもいい。
転職を考えていなくてもいい。
「今の働き方は、自分に合っているだろうか」
と、ときどき確認する。
それだけでも、これからの働き方は変わってくると思います。
健康診断が身体の現在地を確認するものなら、
キャリア相談やキャリアアセスメントは、働き方の現在地を確認するもの。
だと私は感じています。
キャリア相談がより身近になることを願って、私自身もキャリアを整えて
いきたいと感じました。
